光明寺を知る

光明寺の仏像

不動明王立像(ふどうみょうおうりゅうぞう)

【法量】像高163.8cm
【概要】木造(一木造)、彫眼、現状素地
【制作年代】平安時代後期
頭髪は巻髪で、弁髪を左肩に垂らす形(欠失)。両目を見開き、唇から牙を出す。しかし、この面部は木地に木屎を盛り上げて造っており、朽損していたものを後世補ったものである。条帛を着け、上端を折り返す裙をはき、腰布を巻く。腎釧、腕釧(いずれも列弁・紐・連珠・紐・列弁で構成)をつける。
頭体幹部を通して、左腕の前膊までを含んで一材から造る一木造の像である。材はカヤまたはヒノキか。木心を頭部前方やや右寄りに篭め、内刳りは施さない。右肩より先、左手首先、両足首以下、両耳、鼻、眉、下唇、持物、台座、光背は後補。
胸や腹の豊かな肉付き、腰をやや右に捻る体勢のおおらかな姿から、平安時代後期の作とみられる。

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